2015年7月5日日曜日

Apple Musicに登録したら、ビートルズのアルバムが消えてしまった件

7月1日からApple Musicがスタートしました。月額980円でミュージック聞き放題という、定額制の音楽ストリーミングサービスですね。このジャンル、日本に上陸しそうでなかなかできないSpotifyが足踏みしている中、国内勢力のAWA(5月)やLINE MUSIC(6月)が先行してサービスインしたのに続き、本命アップルが鳴り物入りでやって来たと。

私は、CD音源も含めた自分の持つすべての楽曲をiCloudでストックできるiTunes Matchの方に登録しようか迷っていたところだったんです。が、日々このジャンルに関する情報を眺めていたところ、Apple Musicに登録すれば、iTunes Matchのサービスも利用できるというような記事に接したんですね。

「そんなら、Apple Music一択じゃん!」ってわけで、早速登録してみることにしました。iPhoneでね。


はい、「3カ月無料トライアルメンバーシップ」を開始しましょう。

まず、好きな音楽ジャンルを選択していきます。「ロック」「ワールド」「クラシック」「オルタナティブ」といった感じで自分がよく聞くジャンルをタップ。

すると、具体的なアーティスト名が出てくるので、そこからお気に入りをタップしていきます。


ん? この画面よく見ると、「ロンドン交響楽団」「ベルリン・フィル」とか見えてますけど、そうじゃなくて、「モーツァルト」とか「ベートーベン」「ワーグナー」みたいに作曲家を選択させるべきだと思うんだがなあ。

現れるアーティスト群が、どうも帯に短したすきに長しな感じです。大丈夫かいな。

一応、ひととおり設定が完了したのでちょっと使ってみます。


しかし、何か今ひとつ。「最高のバーベキュー日和」って何やねん。

Apple MusicおよびSpotifyやPandoraもを絶賛してる人たちが口を揃えるのはこれまで知らなかった自分好みの楽曲に出会える」って点ですよねセレンディピティね

しかし私の場合は、自分の超好きなアーティストをヘビロテ気味に聞くって感じが中心です。知らないアーティストとの出会いは特に求めていません。自分の好きなアーティストのチョイスは、すでに自力で行ってしまっている状態。なので、自分の知ってる(持ってる)曲が、いつでもどこでも聞けるってことで十分なんだよね。ラジオ(FMとか)なんかも滅多に聞かないし。

さらに致命的だったのが、Apple Musicには、いくつかのバンドの楽曲が存在しないという点。

たとえば、ビートルズ。

ビートルズを聴こうと思って「Apple Music」上で「The Beatles」で検索した結果がこれ。


何か様子がヘンです。ビートルズの名前はついていますが、どうでもいいカバーやトリビュートが数点出てくるのみ。肝心のビートルズ本人の楽曲がありません。

じゃあ、自分の持ってるビートルズナンバーはどうなのよと「マイミュージック」の中を「The Beatles」で検索したところ、結果は0です。我が家のビートルズナンバーがどこかに行ってしまった……。

iTunesに楽曲の提供を拒否しているバンドの曲が存在しないのは分かるんですよ。キング・クリムゾンとかね。だけど、ビートルズはジョブズが存命の頃にiTunesで取り扱いを開始したじゃないですか。

なのに、私の持っているビートルズナンバー(すべて音源はCD)は、私のiPhoneでは聞くことができなくなってしまいました(iTunes Matchに登録すると、聞けるようになるらしい)。

この段階で解約決定です。もとの状態に戻しましょう。

Apple Musicを解約しiPhoneを母艦MacBookに繋いでiTunesのライブラリを復活させますああ面倒くさ


ビートルズの楽曲が戻ってきましたが、カバーアートが消失しています。


いろいろ考えた結果、「iCloudミュージックライブラリ」をOFFにして、再度母艦に同期。


ビジュアルがゴージャスになって復活してました。やれやれです。元に戻ってよかった。

あと、Apple Watchのプレイリストの方にも影響が出て、これのリカバーがまた面倒なことに……。

おそらく、Apple Musicは、iTunesで楽曲をたくさん購入している人には素晴らしいサービスなんだと思います。セレンディピティもたくさんおきるでしょう。しかし私も含め、CDの音源が多い人には、恐らくマッチしない(不具合の多く出る)サービスのような気がします。

冒頭の方で述べた、Apple Musicに登録すれば、iTunes Matchのサービスも利用できるというような事実は現時点ではまったくなく、今回のような、持っている音源が消失するという現象を防ぐためには、Apple Musicに加えて、iTunes Matchにも登録しなくてはならない模様。

そんなわけで、Apple Musicのトライアルは1日で終了。これから契約をお考えの方の参考になれば幸いです。

まあ、もともとインドとかイスラエルとかアラブとか、日本ではかなりニッチな音楽をヘビーに聞いているのに、こんな汎用サービスを使おうとした自分が愚かだったのねということで。

■追記(当日)
さんざんApple Musicをクサしたあとでなんですが、自分のプレイリストを保持しつつ、Apple Musicの3カ月の無料トライアル期間をエンジョイする方法を発見しました。なる早で紹介しようと思います。

Apple Musicのお試しはサブの端末を使うのがベター
http://naokomai.blogspot.jp/2015/07/apple-music_6.html

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